華僑市場という名称はかつてまだ市場が成立していない時代に由来があります。その昔、小琉球には各地から行楽客が訪れ、東港と小琉球を結ぶ渡し船の埠頭近くには安くて美味しい獲れたての魚介類を扱う屋台が並んでいました。規模はそれほど大きくなく、数量が限られていたため、また、行楽客が旅行を終えてちょうど帰るときに通りがかる場所であることから、大勢の行楽客がたくさん買い物をしていきました。中には屋台に並んでいた海鮮類を全部買い占めてしまう人もいたほどです。屋台ではこうした上客にめったに出会えないため、まるで故郷に戻ってきた気前の良い華僑に出会うようだと言われていました。その後、日ごとに屋台が集まりはじめ、いつのまにか固定した市場となり、「華僑市場」と名付けられました。
旧華僑市場は老朽化により元の場所に再建されることになりました。2012年5月にリニューアルオープンし、名前も「東港漁港漁産品直販センター」と改められました。敷地面積は1500坪に達し、内部には400あまりの屋台が設けられています。鮮魚エリア、生食/調理済みエリア、魚介類特産エリア、グルメコーナーに分かれています。屋上の展望台からは海風に吹かれながら海を眺められます。附近には大型駐車場があり、駐車も便利です。
華僑市場は観光客用に開放された小売りの魚市場です。市場の右側は軽食や野菜を扱う屋台がメインで、左側は海鮮類を扱う屋台となっています。新鮮な魚介類が何でも揃っており、あちこち目移りしてしまうほどです。
黒マグロの季節になると、ここにはグルメたちが多く訪れます。市場で新鮮な魚介類を購入し家に持ち帰って調理するのもいいですし、付近に設けられた「その場で海鮮料理を調理してくれる店」でもっとも新鮮な海の幸を味わうのもよいでしょう。
お土産のほか、光復路の海鮮街で好きな店を探すのに頭を使いたくないならば、華僑市場内で自分の好きな海鮮類を選ぶのもよいでしょう。最高の鮮度の海鮮類をそのまま市場内で調理してもらえます。手ごろな価格だけでなく、最も新鮮な海鮮類を味わうことができます。
営業時間:正午近くから営業開始し、夜8、9時頃まで。