東港鎮の中正路上に位置し、王爺を祀っています。三年に一回の王船祭は全台湾に広く知られています。また、東隆宮正門には純金で作られた巨大なゲートがあり壮観です。ここは東港の人々にとって信仰の中心となっています。
台湾の西南沿岸で行われる民間行事で、もともとは疫病の神を海へ送り出して、平安を祈ったものでした。3年に1回、東港と西港で行なわれます。東港迎王平安祭は旧暦9月に屏東県の東隆宮で、西港の焼王船は旧暦4月中旬に台南県の慶安宮で執り行なわれます。特に東港が有名で、王船を焼く最終日には祭りが最高潮に達します。
「東港迎王平安祭」は8日間にわたり行われ、「開光」、「請王」、「過火」、「巡幸」、「宴王」、「和瘟」、「送王」などの儀式が続きます。王船は紙や木材で数百万元をかけて建造されます。王船を焼く前に、東隆宮では、衣服、食物、神轎など王爺の旅路に必要な品々が準備されます。「送王」の儀式は早朝の吉時を選んで展開されます。爆竹が激しい音を立て、王船に火が投じられ、王爺が疫病神を引き連れて船とともに出航して行きます。