鵬村湿地公園は屏東東港鎮と林邊郷の境に位置し、かつては軍事キャンプ地でした。ありのままの静かな自然景観が残っています。
水上裝置芸術-造物手
「造物手」は屏東地区にかつて暮らしていた原住民族の人たちからインスピレーションを得ています。マカタオ族は母系社会で、「大地が育んだ母」という創作された伝説によってデザインされています。「造物手」のオブジェは水中にいる巨人であり、両手で万物を作っているところです。左手には水の中から成長した茎や芽があり、万物を象徴しています。身体の前後両面はデザインが異なり、一方は大地を俯瞰し、一方は天を仰いでいます。身体には「万物を育む扉」があり、すべての万物はここから生れ出てきます。右手は門から飛び跳ねて出てきた腕白な生き物「人類」で、これは始まりの物語の主人公となっています。
ビジュアル的な雰囲気と創作された情景を融合させるため、精緻で艶を帯びたモルタルをメイン材料とし、レリーフと彫刻を通して手のぬくもりを表現しています。湖の光と影の中で素朴なビジュアルを作り出しています。湿地の水や緑、青い空と融合し、観る者に心理的なリラックスを与えているのと同時に、作品を通してこの土地の記憶を呼び覚まし、この土地の物語の歌を奏でています。心理的な癒しと静けさを享受したい方はぜひ鵬村湿地公園を訪れ、造物手を眺めてみましょう。