恒春はその昔、「瑯虔」あるいは「琅虔」と呼ばれていました。しかし、清朝以後は年中春のような過ごしやすい気候であることから「恒春」と呼ばれています。恒春古城は恒春鎮の中央に位置し、保存状態が良好な古城です。国家二級古蹟に指定されています。恆春の四つの城楼を散策してみましょう。西門を起点にしてそれぞれを回っていくのがよいでしょう。
猴洞山:
西門の近くに位置し、その昔、恒春城が存在した場所です。山頂に立つと、建城の際に、いかに風水を重視していたかがよく分かります。ここには元々高さ 20 メートルのサンゴ岩石があり、サルの住処となっていたため、この名が付けられました。現在は人々が憩う公園となっています。
広寧宮:
西門付近に位置し、廟内には主神「三山国王」と城隍廟から移ってきた城隍神が祀られています。清朝光緒元年に建てられ、恒春城と同じ年に開かれました。廟の後方はサンゴ礁の岩盤になっており、右手に「威震台揚」という四つの文字が彫られています。その傍には「恒春八景」の詩句が彫られ、恒春一帯の景勝地を紹介しています。