「長栄大学跨域チーム」では「台湾咾咕嶼協会」および「海湧工作室」といったチームの指導の下、地元の小学校の先生と生徒、および行楽客をまとめて、ビーチクリーンで集めた廃棄物を利用した「亀途似壁」という海洋廃棄物の装置芸術を共同製作しました。
2019年には8名の海外からの学生が夏休みを利用して小琉球のウミガメが産卵するビーチを訪れ、ウミガメを見守りながらビーチの廃棄物を排除し、これを利用して装置芸術を作り上げました。こうした海洋生態の保護方法は皆様から称賛を得ています。今年は夏休みを利用して「永続国際学コース」の外国人学生、マスメディア学部およびエコおよび環境資源学部の学生が国や学部を跨ってチームを組織し、小琉球のウミガメの棲息地に赴き、ビーチクリーンを行ないました。その海洋廃棄物で装置芸術を作り、ウミガメの生態を調査しています。
「亀途似壁」には2484個のブイ、560個の瓶の蓋、3つのプラスチックのサンダル、1足のフィン、1個のマスク、1個の浮き球、および157枚のガラスなどの海洋プラスチック廃棄物を使用しています。海洋環境に優しく、ウミガメと人類が仲良く共存することをテーマに作り上げた壁画です。
ウォールアートの壁面にはウミガメ、シイラ、海面下で亀を優しく観賞する様子、青い海などが描かれ、小琉球の地元の特色がよく表現されています。壁面にはモバイルサイトのQRcodeがかけられており、海洋廃棄物が装置芸術に変化した際の過程が記録されています。小琉球の環島公路上の三花廟と萬善堂の正面にあり、行楽客が島一周する際には必ず通る場所となっています。今では小琉球観光の人たちにとって新たなチェックインポイントになっています。
2022年に長栄大学跨域チームは小琉球の中澳、漁埕尾、龍蝦洞などのウミガメが産卵するビーチに赴き、海洋廃棄物の清掃を行ないました。海洋廃棄物の種類と重量を記録し、国際海洋廃棄物のサイトに資料をアップしています。夜間には地元の巡回保護スタッフが海岸で産卵する母亀の調査を行なっているほか、ドローンと海面調査によりウミガメの生態と環境に関する資料を集め、海洋廃棄物のホットスポットとウミガメ棲息地を探しています。これらの環境および生物学的パラメーターを分析し、海洋廃棄物の装置芸術にモバイルサイトのQRコードを貼り付け、海洋環境教育の推進に協力しています。