明治34年(1901年)、台湾総督府中央研究所林業部は「恒春林業試験支所」を海抜240メートルの亀子角試験地に設立し、全部で513種類の熱帯植物を植樹しました。戦後、林業試験所は国民党政府に接収され、試験用地として「台湾省林業試験所・恒春分所」と改名されました。1968年、台湾省林務局は(現在は林業自然保護署です)「恒春熱帯植物園」を「墾丁森林遊楽区」として再建し、森林遊楽業務を担うことになりました(それまでの林業試験所は熱帯植物園の試験研究の仕事を担っていただけでした)。この森林遊楽区は世界十大熱帯植物園の一つにも数えられ、東に太平洋、西に台湾海峡、そして、南にはバシー海峡を望み、海抜150~300メートルに跨り、全面積は466.8ヘクタールに及びます。その敷地内には「植物園展示区(墾丁国家森林遊楽区)」72ヘクタール、「墾丁高位サンゴ礁自然保留区」137.6ヘクタールと残りの天然林を含みます。ここでは約1200種余りの熱帯植物を保育しており、その園内では「銀葉板根」(樹齢約400年)、「仙人洞」、「垂榕谷」、「一線天」、「観海楼(海を眺める展望台)」などの名が知られています。
- 第一峡、一線天
- 棲猿崖
- 銀龍洞
- 観海楼
- 仙洞
- 石筍宝穴
- サキシマスオウノキ
- フィカス・ベンジャミナ
- アカギの巨木